posted: 2020/10/02
update: 2020/10/02
2020年9月、宇宙気候観測機関(SCO)の国際部は第1次SCO認定プロジェクトの応募を開始した。
SCOは、地球温暖化など現在地球規模で直面している気候問題について、それぞれの国が持ち得るデータやシステムを提供し、世界の国々が協力して対処していこうという取り組みである。和訳については「宇宙気候天文台」「宇宙気候観測所」とも言える。
フラスペ ・ニュースでは2020年9月9日付けで「宇宙気候観測機関(SCO)のフランス支部、第2次プロジェクト募集を開始」のニュースを紹介したが(https://www.france-space.com/news/-le-space-climate-observatory-sco-france-lance-aujourdhui-un.html)今回はフランス支部でなく、おおもとの国際レベルのSCOの募集である。
SCOはプロジェクトに補助金を出すファンディング機関ではない。ここで募集しているのはSCOラベル認定プロジェクトである。
SCOラベル認定があることによってそのプロジェクトはSCO参加機関の専門性やネットワークの支援を受けることができ、プロジェクトを進めていく上で行政やエンド・ユーザにそのプロジェクトの実現・運用の有用性をアピールできる、というものである。
応募の締め切りは2020年11月30日で、結果発表は2021年2月に予定されている。
***** SCOについてはフラスペ 「解説・特集」で概要を紹介する記事を挙げているところです。現在前半の「SCO - 宇宙気候観測機関(1):気候変動問題に取り組むための国際協力構造」https://www.france-space.com/feature/pick-up/sco.htmlをアップしています。後半は近々アップする予定です。*********
ソース:CNES(29/09/2020)、SCO(15/09/2020)
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N20201002-02
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。