posted: 2020/11/18
update: 2020/11/18
2020年11月17日、イギリス宇宙機関(UKSA)はそのサイトで、スイスのスタートアップ企業のクリアスペース社(2018年設立:ClearSpace)が進めている宇宙デブリ除去衛星Clearspace-1(クリアスペース・ワン)、通称ザ・クロウ(the Claw)プログラムについて紹介している。
Clearspace-1は軌道上にある宇宙デブリを除去するための衛星で、宇宙デブリを捕まえて、安全に再突入時の燃焼分解を行うことを目的としている。
2019年、このプロジェクトは欧州宇宙機関(ESA)に承認され進められている。2025年の運用開始が目標である。
UKSAは、このスイスのクリアスペース社が立ち上げたプロジェクトにおいてイギリスが重要な貢献をしている部分を書いている。
イギリスのエレクノア・デイモス(Elecnor Deimos)社はClearspace-1の高度・軌道コントロールシステム(AOCS)を設計しており、このシステムによって衛星が宇宙デブリを捕獲できる位置に移動することができる。同衛星は発電システム、推進システム、アンテナなどが備わっている。
2020年、UKSAは宇宙監視&追跡(SST)プログラムの予算枠で複数の予算投入を始めている。
ソース:UKSA(17/11/2020)、ClearSpace 企業紹介サイト
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N20201118-01
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。