posted: 2020/09/26
update: 2020/09/30
2020年9月25日、イタリア政府のフラカーロ内閣政務次官と米政府の代表としてNASAのブライデンスタイン長官はアルテミス計画における協力意図表明文書に署名をした。署名式はリモートで行われている。
アルテミス計画とはNASAが進めるプログラムで、2024年に有人月面着陸を行い、2028年までに月面に常設基地を建設しようというものである。
欧州側では欧州宇宙機関(ESA)はアルテミス計画に利用するオライオン宇宙船のサービス・モジュール(欧州サービス・モジュール:ESM)を提供することになっている。ESMのプライム・コントラクタはエアバスDS社。
この政府間署名によって、イタリアは月探査や将来の火星ミッションで良い立ち位置を確保できると同時に、政府レベルでの直接協力合意をバックに両国の企業協力による利益の増加が期待されている。
ソース:ASI、NASA(25/09/2020)、ESAのOrion欧州サービスモジュールのページ
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N20200926-01
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。