posted: 2019/09/03
update: 2019/09/03
2019年8月31日から今週(9月2日の週)にかけてギアナ宇宙センターでドローンからのロケット発射技術を確立するための試験飛行が行われている。
これは仏国立航空宇宙研究所(ONERA)の「アルテール:Altaire (Air Launch space Transportation using an Automated aircraft and an Innovative Rocket) 」プロジェクトといい、再利用可能なロケットの空中発射システムの実現を目指している。
航空母機はエオル(Eole)というONERA、仏国立宇宙研究センター(CNES)およびアヴィアシオン・デザイン社が協力して開発したUAVで、今回予定されている6回の発射実験ではロケットに見立てたものを利用する。
エオル自体は2010年代前半から開発が始まり既に初飛行も済ませている。またアルテール・プロジェクトはEUのHorizon 2020の枠組み研究補助金の支援を受けている。
ソース:CNES-CSG(31/08/2019)、franceinfo-guyane 1(31/08/2019)、Futura, Onera
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N20190903-01
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。