posted: 2019/03/25
update: 2019/03/25
2019年3月22日(GMT)、ギアナ宇宙センター(CSG)でヴェガ・ロケットによるPRISMA衛星(PRecursore IperSpettrale della Missione Applicativa)の打上げが行われ、成功裡に終わった。
PRISMAはハイパー・スペクトラル・センサを搭載し大気汚染や気候変動を観測するイタリア宇宙機関(ASI)の地球観測衛星で、重量879kg、太陽同期軌道を周回する。OHBイタリア社の主導のもとテレスパッツィオ社、レオナルド社らが参加して製造された。
ヴェガにとってはこれで2012年の初号機打上げ以来14回目のミッションで、その14回、全て成功となっている。ヴェガの製造は同じくイタリアのアヴィオ社である。打上げプロバイダのアリアンスペース社にとっては、PRISMAが600機目の打上げ衛星となり、またアリアンロケットファミリーでは308機目の打上げミッションとなった。
ソース:アヴィオ(22/03/2019)、アリアンスペース(21/03/2019: 仏領ギアナ時間)
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N°20190325-02
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。