posted: 2019/08/28
update: 2020/09/29
1つ前のフラスペ ・ニュース記事「国際探査機・観測機開発プログラムの進捗3件」で挙げたソユーズMS-14宇宙船とエクソマーズ・ローバ「ロザリンド・フランクリン」の続報です。
前回のニュース記事8月24日時点でISSにドッキングできない状態でいたソユーズMS-14は8月27日(GMT)、無事ドッキングに成功した。同機はロレアルが参加するMini-EUSOを運送している。ただ、同じソユーズMS-14の積み荷でもメディアでより頻繁に取り上げられているのはロシアのヒト型ロボット「ヒョードル(Fedor)」といったところだ。
ロスコスモスは当初8月26日(月)に再びドッキングをトライしようと計画したが、あらゆるリスクを排除するためもう1日伸ばす形になった。この間、既に繋留されていた宇宙船を移動させるなどのオペレーションも行われていた。
前回のニュースでパノラマ・カメラPanCamが取り付けられたエクソマーズ 2020のローバ「ロザリンド・フランクリン」はスティーブニッジ(英)のエアバスDS社で全ての組立工程が終了し、トゥールーズ(仏)のエアバス社の施設への輸送段階に入った。トゥールーズでは複数の宇宙環境耐性試験が行われる。
ソース:ESA、エアバスグループ、他(27/08/2019)、Ciel & Espace, Le monde、他(27/08/2019)
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N20190827-01
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。