posted: 2020/09/05
update: 2020/09/05
2020年9月2日、欧州連合(EU)のH2020枠組み研究プログラムで取り組まれている軌道実証・認証実験プロジェクト(IOD/IOV)の第1弾となるUPMSat-2 衛星がヴェガ・ロケットによって打上げられた。
IOD/IOVは新技術・イノヴェーションを宇宙で検証し認証することができるようにして、欧州の産業競争力を強化しようという目的のもとに設定されたH2020の補助金枠である。
IOD/IOVの第1弾となったUPMSat-2衛星はマドリッド工科大学の学生らがメーカの協力を得て設計・製作したもので、打上げ時重量約50kgの小型衛星である。2つのペイロードを搭載し、2年間かけて6種類の新技術の実験を行う。
IOD/IOVでは全部で26の軌道実験提案が採用された。そのほかの実験はこれから2020年にかけて打ち上げられ軌道での実験が行われる予定となっている。
ソース:Copernicus Website(03/09/2020)、H2020(IOD/IODサイト)、アリアンスペース(VV16 Launch Kit)
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N°20180905-01
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。