posted: 2020/08/17
update: 2020/08/27
欧州連合(EU)の研究・イノベーション枠組み計画「H2020」のプロジェクトで、欧州GNSS機関はEUから委託を受けGNSS H2020部門を取りまとめている。その中のプロジェクトの1つ「GNSS.asia」は欧州の産業とアジアとの協力を促進する目的で行われている。
2020年7月31日、GSAはこのGNSS.asiaが第1回目のアジアの市場、技術動向を調査したレポート「Market & Technology Trends 2020 / Edition 1」をまとめたと発表した。
このレポートでは台湾、中国、韓国、インド、日本、オーストラリアにおけるGNSSの発展状況を、開発中の技術・システム、衛星システム、地上設備、政策なども含めてまとめている。
内容についてGSAは注目点の例として、オーストラリアと韓国の新しい衛星航法補強システム(SBAS)、中国のGNSS北斗-3の衛星配備完了、オーストラリアにおけるCovid-19および森林などの火災に対するGNSSを利用した対策、日本における新型車への緊急通報システム(eCall)装置の搭載義務化を挙げている。レポート本文ではより多くのキー・トレンドが挙げられている。
本文のアドレス
https://gnss.asia/wp-content/uploads/2020/07/MarketTechnologyTrends_Q12020.pdf
(2020年8月17日取得)
ソース:GSA(31/07/2020)
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N20200817-01
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。