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ESTACA航空技術・自動車製造高等学校、3つ目のキャンパスをボルドーに

P190325 Beluga.jpgフランスのESTACA航空技術・自動車製造高等学校が2021年をメドに3つ目のキャンパスをボルドーに開校する。ESTACAは運輸技術、モビリティ分野の専門エンジニアを養成するグランゼコールで、また航空、自動車、宇宙分野などの応用研究が行われている。現在はパリ郊外に1つとパリから西へ300 kmほど行ったラヴァルの町に1つキャンパスを構えている。


フランスでは運輸技術・モビリティ分野の学生数、および産業側からのリクルート数は増加し続けており、ESCATAでも学生数は1年に10%も増えている。仏高等教育・研究・イノヴェーション省は、2022年にこの分野の学生数は275万人となり現在よりも12万6000人増えると予測している。


ESTACAは現在の2キャンパスで2160名の学生が勉強しているが、ボルドーの新キャンパスでは新たに700人の学生を受け入れる予定。学校側は、地元の輸送機メーカなどと協力した新しい課程も新設したいと話している。


ボルドーはヌーヴェル・アキテンヌ地方にある。この地方はフランス第3の運輸技術関連産業地域となっている。航空宇宙分野では仏航空宇宙工業会(GIFAS)加盟企業の全従業員の11%がこの地方で業務に従事している。有名どころでいえば航空宇宙ではダッソー、エアバス、アリアングループなどがボルドー地区に工場を設け事業を展開している。また航空宇宙産業クラスターの発展のための競争力拠点「アエロスペース・ヴァレー」(いわば地方の航空宇宙産業協会)はこのヌーヴェル・ アキテンヌ地域とその隣のオクシタニー地域(トゥールーズがある)の航空宇宙産業の発展ために活動しており、地域の航空宇宙産業の多くの企業が加盟している。




ソース:A&C(12/07/2019)、アエロスペース・ヴァレー

文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)

No:N20190808-01