posted: 2020/08/11
update: 2020/08/11
2020年8月4日、ルクセンブルグ宇宙機関(LSA)、LSAを主管するルクセンブルグ経済省そしてルクセンブルグ科学技術研究所(LIST)の3者は、2020年末までの欧州宇宙資源革新センター(ESRIC)設立を目指す協力覚書に署名した。
ESRICは、欧州宇宙機関(ESA)が戦略的パートナとして参加する時まで、ルクセンブルグの国の施設として稼働する方向である。ルクセンブルグがESAのESRICへの参加を想定・期待する根拠は2019年11月にセビリア(スペイン)で行われたESA閣僚会議Space19+の際にESAとLSAとの間で交わされた宇宙資源分野における協力合意にある。
ESRICについてESAとルクセンブルグが共通に描く展望は、そこが研究、ビジネス支援やインキュベーション、知識のマネージメントなどである。
ESRICの設立は、2016年から始められたルクセンブルグ政府が力を入れる政策「SpaceResources.lu」の中の1つのプログラムとなっている。
ソース:LSA(05/08/2020、27/11/2019)
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N2020811-01
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。