posted: 2020/11/09
update: 2020/11/09
2020年11月7日、ルクセンブルグのKleosスペース社のナノ衛星4機が、インドのPSLVロケットにより軌道に運ばれた。
ルクセンブルグ政府は、国内の宇宙ビジネスの発展に大いに力を入れており、宇宙資源採掘・運用を目指すSpaceResource.luプログラムを進めたり、その一環で海外から同国にやってきて会社を設立する企業には補助金、税制インセンティブを作るなどしている。
Kleosスペース社もルクセンブルグ政府の宇宙企業招致政策を受け、2017年に同国に設立された。イギリスの宇宙エンジニアリング企業Magna Parvaの技術の流れを組んでいる。
同社は商業用情報・監視・ 偵察(ISR)データ、地理情報サービスデータのための衛星の運用と、そのデータを利用してサービスとしてのデータ(DaaS)を政府機関、諜報関連組織、エンドユーザ、企業に提供する事業に取り組んでいる。
今回の4機はそのための最初の4機で、デンマークのGomSpace社が製造・納入した。
ソース:Le Quatidien(ルクセンブルグ:09/11/2020)Kleos Space、ISRO
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N20201109-01
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。