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ESA、SABREエアブリージング・ロケットエンジンにGoサイン

P190324 SABRE.jpg欧州宇宙機関(ESA)と英国宇宙機関(UKSA)はシネルジスティック・エアーブリージング・ロケットエンジン(SABRE)の実証エンジン中枢部の基本設計審査(PDR)を行った。イギリスのリアクション・エンジンズ社はこの中枢部を用いて現在は建設中のテストベンチで地上試験を行うことになる。その後の試験は今後1年あまりの間に実施される予定である。

エアーブリージング・エンジンとはロケット打上げの最初の段階(およそ高度25Kmまで)では、吸い込んだ大気の力を利用するジェットエンジンの助けを借りて上昇し、その後は従来のロケットエンジンの仕組みに切り替わるという、ジェット&ロケットエンジンの複合タイプの推進システムである。

このプログラムにイギリスは6000万£の予算を投入している。そのうち約1000万€はUKSAがESAに予算拠出しESA払いとなるもので、残りは直接イギリス側が負担する。リアクション・エンジンズ社は2016年10月からSABLEのエンジンコアの設計、製造、実証プログラムに取り組んできている。


ソース:Air&Cosmos (15/03/2019 )、UKSA ( 22/03/2019 )


文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)

No:N°20190324-02