posted: 2019/04/03
update: 2019/04/03
2019年3月28日、欧州宇宙機関(ESA)の有人およびロボティクス探査本部はNASAと月探査について引き続き協力しあう合意に署名した。これはワシントンDCで開催されていた米ナショナル・アカデミーの宇宙科学ウィークの期間にサインされたものである。
3月26日、米副大統領マイク・ペンスは月探査の意義を強調し今後5年以内に再び人類を月へ送ると話した。一方ESAは、自身の探査プログラムにおいては地球低軌道から月、或いは火星への探査も目指しているとし、今後も月探査には国際間の協力を続けていくとしてこの日の署名に至った。また、公的宇宙機関のプログラムだけでなく、後の経済効果も鑑み民間企業も参入する形での月探査を発展させることについても言及している。
ESAは国際宇宙ステーション(ISS)への物的貢献として欧州補給機(ATV)を提供してきた。そしてATVの後は欧州オライオン・サービス・モジュールを提供していく。
ソース:ESA(28/03/2019)
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N20190403-01
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。