posted: 2020/10/28
update: 2020/10/28
2020年10月27日、欧州宇宙機関(ESA)のヴァーナー長官とNASAのブライデンスタイン長官はNASAが進める月探査のアルテミス計画・月軌道ゲートウェイに関する了解覚書(MoU)に署名した。
このMoUでは、ESAの同計画への協力、そのためのESA側の貢献分およびESAが享受できる部分が明らかにされている。
欧州側は、アルテミス計画に用いられるオライオン宇宙船のための欧州サービス・モジュール(ESM)を少なくとも2機提供する。ESMの開発製造はエアバスDS社が受託している。
また、月軌道ゲートウェイの通信、補給モジュールのEsprit(エスプリ)と与圧居住空間モジュールのI-Habも欧州側が提供し、その開発製造はタレス・アレニア・スペース社(TAS)が請け負っている。
一方、NASA側はESAにアルテミスの月周回ミッションでESA宇宙飛行士の少なくとも3回の飛行を約束した。
ソース:ESA(27/10/2020)
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N20201028-01
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。