posted: 2019/05/09
update: 2019/05/09
用事で来られる方々へのちょっとした情報です。
2019年5月6日ESAは、同月第1週に欧州宇宙機関(ESA)と地元の企業がフランスのパリ市内の本部(以下HQ)の建物を改築する契約をと交わしたと発表しています。ESAによると新しいオフィスは「ESAの進化を映し出すような超近代的」になるとのこと。
改築工事が終わるのは2022年のうちだそうです。
このESAのHQはパリ市15区にあります。国連のユネスコ本部の隣の隣といった至近距離です。1973年に欧州で1つの宇宙機関を発足させることが決まり、準備・調整期間を経てESAは1975年に発足しました。そして翌1976年にこのHQがスタートするといった具合です。改築の主な理由としてESAは、改築によって受け入れ可能な加盟国、協力国、協力機関などの代表団の数を33機関・団体まで増やせること、現在の建物のアスベスト問題をクリアすることの2点を挙げています。
同じパリ市内の少し東側にはESAの輸送本部が置かれています。仏国立宇宙研究センター(CNES)の輸送本部(DLA)と共に2011年-2012年、ここに引っ越してきました。アリアンプログラムにおいて一緒になってより力を合わせていこう、同じところの方が便利だし、という趣旨のもとにお互い同じ建物の中に事務所を構えることになりました。
ソース:ESA(06/05/2019)
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N20190509-02
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。