posted: 2020/12/08
update: 2020/12/08
2020年11月27日、欧州宇宙機関(ESA)はCGI社(本社ロンドン)とESAの欧州宇宙アプリケーションズ&テレコムセンター(ESCAT)における5G技術ハブに関する契約を結んだ。ESCATはイングランドオックスフォードシャーのハーウェル・キャンパスにある。
5Gハブは、研究者や企業が5G通信と衛星/地上通信のハイブリッド通信の革新技術の実験を行える5G総合エンジニアリング施設で、CGIは、スマートシティ、IoT、拡張現実を可能にする5Gの技術を数々揃える最初の実証の場を作っていく。
そのため同社は低軌道ネットワークを含む衛星ネットワークを地上の通信ネットワークにシームレスに統合できるようなソフトを開発し、それらの管理も行っていく。
5Gハブにより5Gの研究開発、実用が加速し、急激に進化するデジタル社会に対応していけるだけでなく、アプリケーションの開発企業にとっても新しいビジネスチャンスを提供できることになり、5Gのエコシステムが創生されていくことが見積もられている。
ESAとCGI社の契約金額は300万ポンド以上で、5Gハブの完成予定は2021年とのこと。
ソース:CGI(27/11/2020)、UKSA(28/11/2020)、ESA(07/12/2020)
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N20201208-01
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。