posted: 2020/08/29
update: 2020/08/29
2020年6月25日、欧州宇宙機関(ESA)は次期長官職の募集要項を発表した。応募の締め切り日は8月31日である。現在のヴァーナー長官の任期が来年6月で終了するためである。
2020年8月27日、この公募について、ベルギー連邦政府のダヴィド・クラランヴァル副首相兼予算・公共サービス相(国営宝くじ、科学政策担当)は、ベルギー政府はエリック・モレル=ドゥ=ウェストゲーヴァー氏(以下モレル氏と表記)の立候補を支援するとプレスリリースで発表した。応募には長官としての適性など様々な条件のほか、加盟国の代表の推薦文がある方が有利と明記されている。
モレル氏はベルギー出身で、2013年11月以来、ESAの産業・調達・法務部門の本部長を務めており、2016年10月にはESAパリ本部のトップに任命された。
ESA長官職の公募について、ベルギーの政治経済紙レコーは8月27日そのサイトの記事で、公募開始以来メディアでは様々な候補の名前が飛びかっており、特に仏国立宇宙研究センター(CNES)のジャン=イヴ・ルガル総裁、ルクセンブルグの元副首相兼元経済大臣のエチエンヌ・シュナイダー氏、スペインの科学イノヴェーション大臣で元宇宙飛行士のペドロ・デュケの名前が挙がっている、と書いている。
ソース:ベルギー副首相プレスリリース、レコー(27/08/2020)、ESA(25/06/2020、長官応募要項、トップマネージメントのメンバー紹介のページ)
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N20200829-01
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。