posted: 2020/10/01
update: 2020/10/01
2020年10月1日、ドイツ航空宇宙センター(DLR)の新長官にアンケ・カイザー=ピッツアーラ博士が就任した。彼女は2015年から5年間長官職を務めたパスカル・エーレンフロイント前長官の任務を引き継ぐ。カイザー=ピッツアーラ博士がDLR長官になることは2020年3月のDLR理事会にて満場一致で決まっていた。
DLRの主要な取組み分野は航空、宇宙、エネルギー、交通運送、安全保障、デジタル化である。9000人以上のスタッフがドイツ30ヵ所にある51の研究所で働いている。
カイザー=ピッツアーラ博士はルール大学ボーフム(RUB)とダルムシュタット工科大学でで機械工学を学び、1995年RUBで博士号を取得した。その後ベルリンのハーン=マイトナー研究所、ベルリン工科大学で勤務を続け、2003年からはRUBや、ウィーン工科大学の機会科学・技術研究所で教鞭を執っている。
続いてデュッセルドルフのマックス・プランク鉄研究所社の取締役、取締役社長、RUBの教授を経て2008年にベルリンのヘルムホルツ協会の機械・エネルギー研究所科学本部長に就任した。そして2017年5月からはブラウンシュヴァイク工科大学の学長を務めていた。
ソース:DLR(01/10/2020)
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N20201001-01
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。