posted: 2019/09/01
update: 2019/09/01
2019年8月25〜27日、カナダ宇宙機関(CSA)のティミンズ成層圏気球基地でStrato-Science 2019 科学研究成層圏気球キャンペーンが行われ、仏国立宇宙センター(CNES)の気球2機とCSAの気球2機による科学実験・観測が行われた。
Strato-Science 2019は2012年にスタートしたCNESとCSAの協力プログラムStrarosの枠組みで行われた。Stratosプログラムでは2013年以来毎年キャンペーンが行われている。ティミンズ、キルナ(スウェーデン)やアリス・スプリングス(豪)のセンターがそれらキャンペーンに利用されてきた。
今回CNES側は「Cabux」と「 Pilot」の 2機を用いた。Cabuxの飛行は8月25日に行われ最高高度30km以上まで上昇した。飛行の間Cabuxでは複数の高度でナセルに積んだ主要6機器による実験・観測が行われた。Pilotは2015、2017年に続いて今回で3度目のStoratos参加となる。CNESとCSAのこの4機にはカナダ側の11機器を含めハンガリー、ドイツ、イギリスなど他の国の研究機関のものも搭載されている。
ソース:CNES(28/08/2019)、CSA、CNESの成層圏気球部門
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N20190901-01
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。