posted: 2019/05/13
update: 2019/05/13
2019年5月3日、エアバス・ヘリコプタ社はドイツのドナウヴェルトで同社の空飛ぶタクシープロジェクトCityAirbusの実寸大のモデルで飛行試験を行い成功した。この件は公式プレスでは発表されていないが同社CEOは写真付きでSNSにアップしていると複数のメディアが伝えている。
CityAirbusは、エアバスが都市交通の渋滞問題解決と技術革新のために2016年から取り組んでいるプログラムで、ハイブリッド電気推進システムのエンジンはシーメンス社が開発提供している。
今回の飛行はケーブルで地上に繋がれた状態で行われたが、上記CEOは、次回はマンヒングに場所を移し安全が確保された空域で繋留ケーブル無しで行うことを目指しているとのこと。
レゼコー紙によれば空飛ぶタクシーの開発プロジェクトは現在世界で120件ほど行われており、2030年までの投入金額は年間2000億ドルにのぼると見積もられている。
ソース:A&C(06/05/2019)、ユージンヌ・ヌーヴェル(07/05/2019)、レゼコー(06/05/2019)、エアバス・ヘリコプター(07/05/2019)、他
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N20190513-02
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。