posted: 2020/09/19
update: 2020/09/19
2020年9月17日、アリアンスペース社は衛星オペレータのインテルサット社からGalaxy 35、 Galaxy 36、Galaxy 37衛星の打上げを受注した。アリアンスペース社にとってインテルサット社は1983年以来付き合いを続けている顧客である。
Galaxy 35とGalaxy 36は2022年にアリアン5の2機同時打上げミッションで打上げられる予定。一方Galaxy 37の打上げ予定は2023年で、来たる欧州の新型ロケットのアリアン6の、固体補助ブースタを4本用いるアリアン64のバージョンが使われるとのこと。
アリアン6は2021年下半期に初号機打上げが行われる予定である。アリアンスペース社は現在、商業市場の4つの契約を含め9つの契約を受注しており、それら契約で行われる打上げミッションは14回となっている。そのうち5つのミッションがアリアン64を用いるものである。
アリアン6について、2020年7月21日、アリアン・ロケットの製造・販売を行っているアリアングループ社は第1段のヴァルカン2.1エンジンの最終燃焼試験を行い、エンジンは運用可能と認定された。その燃焼試験の様子の動画はアリアングループ のサイトや同社のTwitterでも紹介されている。
ソース:Arianespace(17/09/2020)、Air & Cosmos (18/09/2020)
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N20200919-02
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。