posted: 2019/04/05
update: 2019/04/05
フランスの航空宇宙産業が盛んなオクシタニ地域圏の議会で、Brexitによる影響を緩和するための行動計画案が可決された。2018年、同地方の約8000の企業はイギリスとビジネスをしており、その取引額は12億ユーロに上る。主な輸出製品は航空宇宙関連で同地方の輸出額の53.6%を占めている状態である。
地方議会は特にこの航空宇宙産業への影響を気にかけていると強調した。そして例えばエアバス社などはロジスティクスの流れを確かにするためにイギリスと同地方との航空路線を強化するなど対策を講じている。また議会はBrexitは同地方の学生ら、イギリス人居住者、英国籍の航空会社が乗り入れている空港、研究所などへの影響にも言及している。
今後同地方はBrexitに関する情報発信、影響を受ける企業への支援を強化していく意向である。
ソース:Les Echos (29/03/2019)、AFP
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N20190405-01
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。