posted: 2020/10/19
update: 2020/10/19
2020年10月16日、ASI(イタリア宇宙機関)のサコッチャ長官とJAXAの山川理事長は協力覚書に署名し、両機関の平和的目的の宇宙協力が更新されることとなった。
* 9月19日付でJAXAも自身のサイトで日本語版、英語版ともにこの件を伝えていますが、ここでは一応ASIの発表の方からの情報を挙げておきます。
この協力覚書署名は2010年の両機関の協力関係の構築以来成果をもたらしてきた協力をさらに進めていくものである。特に、地球観測分野ではイタリアのCOSMO-SkyMed衛星システムと日本のAlos-2(だいち2号)のレーダ・データの利用に関する協力、宇宙科学分野では国際宇宙ステーション(ISS)に設置されている高エネルギー電子・ガンマ線観測装置(CALET)プロジェクトでの協力、宇宙輸送分野では宇宙アプリケーションの推進分野の研究活動での協力が挙げられる。
またこの協力覚書署名をもってASIとJAXAは、共通の関心ある新しい分野に協力を拡張し、双方の国と国民のため宇宙の科学の普及を促進、支援していきたいと考えている。
ソース:ASI(16/10/2020)、JAXA(19/10/2020)
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N20201019-01
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。