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エアバス、AI画像分析の仏スタートアップと軍用モニタリングで協力:来年には分解能30cmのプレイアド・ネオ登場予定

P20201011 Pleiades.jpg2020年10月8日、エアバスDS社はフランスのスタートアップのアースキューブ社と協力し、地球観測データを用いた軍事モニタリング用のオンライン・ソリューション「Defence Site Monitoring」を開発、事業化すると発表した。

アースキューブ社はAIを用いたアルゴリズムでジオスパシアル・データを解析しソリューションを提供する会社で2016年に設立された。そのアルゴリズムは既に軍用、民生用共に航空機や船舶の自動検知、認識、分類が可能となっている。

新しく開発されるソリューション「Defence Site Monitoring」は分解能50cmのエアバスのプレイアド衛星システムとアースキューブ社の分析能力という2つの強みが組み合わさってできるものだが、エアバスは2021年には分解能30cmというプレイアド・ネオ衛星を導入する予定である。これにより、データ提供サービスのさらなる向上が見込まれており、「Defence Site Monitoring」での軍関連顧客の市場での成長が期待されている。

エアバスDS社のプレイアド衛星(英語ではプレアデス)システムは現在Pléiades-1A(2011年打上げ)とPléiades-1B(2012年打上げ)が運用されている。仏国立宇宙研究センター(CNES)が指揮し、エアバスDS社がプライム・コントラクタとして製造納入した軍民両用の光学地球観測衛星である。画像商品はエアバスDS GEO社(以前のSpot Image社)が提供している。

プレイアド・ネオ衛星システムは、前身のプレイアド衛星とは異なり、100%エアバスが出資、製造、所有、運用するものである。それぞれAirbus S950 光学衛星バスを使った4機の衛星からなり、分解能は30cm。最初の2機が2021年初旬、次の2機が2022年に4〜6月に打上げられる予定となっている。

2021年初旬に打上げ予定の2機は既に試験を終了しており、まもなくヴェガ・ロケットによる打上げのためギアナ宇宙センター(CSG)に出発する。



ソース:Airbus DS(08/10/2020)、CNESのプレイアド衛星システムのページ

文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)

No:N20201011-01