posted: 2020/10/18
update: 2020/10/18
2020年10月14日CNES(仏国立宇宙研究センター)は宇宙アプリケーションの国際ハッカソンActInSpace(アクティンスペース)の申込み受付が再開した旨を発表した。
ActInSpaceは2014年にCNESがESA(欧州宇宙機関)やその他産業側パートナと共にスタートさせたハッカソンで、2年おきに行われている。運営はフランスのオクシタニーとヌーヴェル・アキテンヌ地域圏(仏南西部)の航空宇宙産業クラスターをまとめるアエロスペース・ヴァレーが担当している。
今年(2020年)は3月に受付が始まったが、その後Covid-19の影響で中断されていた。そして今回11月13-14日の間の開催が決定された。参加希望者は www.actinspace.org を見てください。
ActInSpaceの目的は衛星データや宇宙アプリケーションを用いた将来の商品やサービスを生み出すことで、概要は、2人から5人が集まるチームが24時間でCNESやESA、エアバス社、欧州GNSS機関、SES社などが設定する課題に取り組むというものである。
最優秀チームにはゼロGフライトが送られるが、全ての参加者にはスタートアップ企業として起業する可能性がある。また、それぞれのパートナが贈る自律走行自動車賞(コンティネンタル社)、コペルニクス賞(WEkEO)、環境賞(Suez)、イノヴェーション賞(エアバス)、地球観測賞(エアバス)、海洋のための宇宙IoT賞(CLS、Kinéis)、女性起業家賞(EBAN Space)、パブリック授与賞(Ubisoft)などが設定されている。
2014、2016、2018年と、これまで3回開催されてきたActInSpaceでは35社のスタートアップ企業が事業を開始した。2018年には世界32ヵ国54都市からの参加があった。
ソース:CNES(14/10/2020)、ActInSpaceのウェブサイト
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N20201018-02
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。