posted: 2019/03/30
update: 2019/03/30
フランスの旅行会社ヴォワイヤージュ・ピラートゥ社(本社:リヨン)がヨーロッパ人1万4000人、うちフランス人2500人に行ったアンケートによると、4人に3人以上のフランス人は宇宙旅行に行きたいと答えている。また、そのうち半数以上が危険を感じていないという。宇宙に行きたい理由は、宇宙から地球を見てみたい、宇宙で宇宙を見たい、無重力を味わってみたいなどとなっている。
残りの4分の1で行きたくないと答えた人たちの主な理由は、単純に宇宙に行くのが怖いから(39%)、行く意義が見当たらない(28%)、従来通りのバカンスを楽しみたい(15%)などとなっている。
しかし、現在のところ宇宙旅行の価格はいまだ皆の手の届くレベルではない。このアンケートでは20万ドルの宇宙旅行についてどう思うかも尋ねており、回答者らは軒並み「とても高い」と答えている。国別ではフランス人の60%がそのように答え、他にはイギリス人57%、スペイン人56%、ドイツ人64%、オーストリア人68%、スイス人65%という値が出ている。ただ、イタリア人でとても高いと答えのは41%だけであった。
一方、宇宙にずっと住みたいか、移住したいかとの問いには、89%のフランス人がもし実現可能であっても移住したくないと答えている。
ソース:Le quotidien du Tourisme
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N°20190330-01
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。