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アリアン6運用開始の繰延べでMTエアロスペース社は苦しい

P190322 Ariane 6 Vega.jpg2020年8月5日、アリアン・ロケットの機体製造を行っているMTエアロスペース社(本社アウクスブルグ:ドイツ)のシュタイニンガーCEOはプレスリリースで、現在同社の事業は経済的に困難な状況にあるとし、関係政府に対し事態打開のためのはっきりとした政治的判断を求めた。

困難な状況に陥っている原因は、アリアン6の運用開始の繰延べに伴い製造開始もずれ込み、製造数も計画よりも減少することになるからという。

同CEOは文中で、もし関わっている欧州の国の政府が近い将来の欧州ロケット産業を安定させるための明白なコミットをしなければ、またアリアン6プロジェクトに充分な資金支援を行わないならば、MTエアロスペース社は今年の年末前に大変大きな経済的問題にぶち当たるだろう、と話している。

またプレスリリースには、同社の執行・労働評議会はすでにアウクスブルグのあるバイエルン州の政府に解決策を乞うレターを提出することに同意していると書かれている。


ソース:MTエアロスペース、OHB(05/08/2020)

文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)

No:N20200810-01