posted: 2019/03/22
update: 2019/07/23
2019年2月26日、ドイツ航空宇宙センター(DLR)のランポルツハウゼン(Lampoldshausen)・センターにアリアン6上段のための新しいテストベンチP5.2が完成した。ランポルツハウゼンの町はシュトゥットガルトを州都とするバーデン=ヴュルテンベルク州にあり、この地域ではアリアングループ社やエアバスなどの大手や、中小企業、大学、研究所などが集まり航空宇宙クラスターを形成している。
DLRランポルツハウゼン・センターはその中でもロケット推進の分野で大きな役割を果たしている。例えば既にアリアン6の第1段に用いられるヴァルカン2.1エンジンや上段のヴィンチ・エンジンの試験が行なわれている。新しいP5.2では2019年中頃には設備の動作チェックが終了し、年内には最初のアリアン6の上段が到着する。その後2020年初頭から試験が開始される計画とのこと。アリアン6の初号機打上げは2020年に予定されている。
ソース:DLR(26/03/2019)、ESA(26/03/2019)
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N°20190322-01
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。