posted: 2019/03/03
update: 2019/03/13
2018年9月25日、CSG(ギアナ宇宙センタ)で行われたアリアン5による衛星2機の打上げが成功した。アリアン5にとってこれは100 回目の打上げであった。運用年数22年にいたる同機は主要ターゲットである静止軌道の商用通信・放送衛星のほか、ロゼッタなどの探査機や5機のATV(欧州補給機)、12機のガリレオ衛星など合計207機の宇宙機を軌道に乗せたことになる。この22年間での同機の成功率は98.1%。また、ソユーズ、ヴェガを含めたアリアン・ロケットファミリーの打上げ合計数は300回に至ったほか、第1段のヴァルカン2エンジン(Vulcain®︎)の75回連続成功、第2段のHM-7Bエンジンの140回連続成功、固体ブースタEAPの100 回連続成功も記録した。今回打上げられた衛星はAzerspace-2/Intelsat 38とスカパーJSAT社のHorizons 3E。アリアンスペース社によると日本のオープン・マーケットでのGTO(静止トランスファ軌道)打上げでは約75%がアリアンスペース社に託されている。
抄訳元: アリアンスペース社、アリアングループ他
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
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運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。