posted: 2019/03/03
update: 2019/03/21
2018年9月16日に開始された欧州のRemoveDebris(リムーヴデブリ)が最初の軌道実験に成功した。2018年6月にISS(国際宇宙ステーション)から放出されたRemoveDebrisは軌道上で複数の能動的デブリ除去(ADR)の技術実験を行う。初めての今回は既に放出したCubeSatを、距離約7mのところから直径5mの網を投げ捕獲する投網方式であった。今後、2DカメラとLidar 3Dを利用したVBN(視覚ベース・ナヴィゲーション)での物体の動きの検証、銛を利用した捕獲、セイルにより物体の軌道離脱の実験が行われる予定。このプログラムはECのFP7(第7次枠組み研究・技術開発プログラム)の補助金を受けている。受注配分は以下。
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
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運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。