posted: 2019/03/03
update: 2019/03/21
2018年8月29日のUKSA(英国宇宙宇宙機関)の発表によると、英政府は欧州のGNSS(地球規模ナヴィゲーション衛星システム)であるガリレオの代替システムの研究のため9200万£の予算投入を決定した。Brexitの影響を鑑み、イギリスの安全保障のために自国GNSSの構築を視野に入れてのこと。金額はBrexit準備予算枠から拠出される。英国防省の管轄プロジェクトで、UKSAが実務のリーダーシップをとる。同政府はガリレオに参加し続けたい旨を明らかにしており、EC(欧州委員会)と交渉を続けている。イギリス側の主な条件はイギリスの宇宙産業が今と同レベルでガリレオの業務を受託できること、そして例えば誘導ミサイルなどガリレオ信号を軍事利用できることである。それが不可能な場合はガリレオ・プログラムから脱退せねばならないとしている。
抄訳元: 2018年8月29日UKSA
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
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運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。