posted: 2019/05/21
update: 2019/05/21
2019年5月17日、ソウルで第3回仏韓宇宙フォーラムが開幕した。仏国立宇宙研究センター(CNES)、韓国航空宇宙研究院(KARI)、韓国科学技術情報通信部(MSIT)が共同して主催したものである。前回の第2回仏韓宇宙フォーラムは2018年4月にパリで行われている。
大きなテーマとして取り上げられたのは「宇宙とインダストリー4.0」、「新しいサービス産業」、「人類のために進む道」であった。またルガルCNES総裁は「ニュースペース時代の公的機関の戦略」と題されたパネルディスカッションの際、宇宙分野での新たな国際関係におけるCNESの戦略および韓国との協力について話した。
さらに同総裁は市民の日常生活の改善や気候変動のために宇宙機関が担う重要な役割についても言及した。2018年10月の文韓国大統領の訪仏の際、CNES、KARI、そして韓国気象庁(KMA)は気象変動研究のための研究合意を交わしている。またその際2019年2月にCNES本部(パリ)で行われる宇宙気象観測機関(SCO)に関する会議への韓国の機関の参加も約束された。
ソース:CNES(17/05/2019)、仏外務省(06/02/2019)
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N20190521-02
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。