posted: 2020/10/03
update: 2020/10/03
2020年9月30日、ザ・イーストアフリカン誌はそのウェブサイトで、同誌が行なったエチオピア宇宙科学技術研究所(ESSTI)ソロモン長官のインタビューを掲載している。
そのインタビューの中でソロモン長官は、エチオピアは来年打上げ予定の通信衛星も含め2020年代には7機の衛星打上げを計画しており、また2035年までにはその数は更に増え10機になるだろうと話している。
エチオピアは2019年12月、同国初の人工衛星ETRSS-1を打上げている。気象予報、環境モニタリング、農業用の地球観測衛星である。
また今年(2020年)12月には2機目の地球観測衛星ET-SMART-RSSを打上げる予定。同衛星はエチオピアのエンジニアチームが中国のスマート・サテライト・テクノロジー社の協力で開発したナノ衛星で、双方が出資している。主に1機目のETRSS-1がカバーできない地域のモニタリングを行うことになっている。
さらにソロモン長官は、同国内に衛星製造・組み立て施設を建設する計画やエントト天文台・研究センターでの世界の天文学者らの協力と教育、衛星データのアフリカ諸国による共有など、エチオピアの宇宙分野の意欲的な活動と計画について言及した。
ソース:The EastAfrican(30/09/2020)
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N20201003-01
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。