posted: 2020/08/30
update: 2020/10/03
1/ ブルキナファソ
2020年8月27日、ブルキナファソ初の衛星地上局が正式に開設したと同国のノルベール・ゾンゴ大学はじめ複数のメディアが報じている。
ブルキナファソは同国初の人工衛星である地球観測衛星ブルキナサット 1の開発・製造プログラムを進めており、カボレ大統領はこの衛星を自然災害対策、リモート医療などに役立てたいと話している。製造は全て国内の力で行う形である。
プログラムを指揮するクドゥグ・ノルベール・ゾンゴ大学のウワタラ教授によると当地上局はすでにアメリカの衛星が取得した地球観測データを用いた受信試験に成功しているという。
ブルキナサット 1の打上げは他国のロケットに発注するとのこと。計画では2020年内に実現したかったが、現状況ではそれは2021年にずれ込む模様と報じられている。
1/ エチオピア
エチオピアは2020年10月に同国の2つ目の衛星となる地球観測衛星AT-SMART-RSSを打ち上げる予定である。同衛星の開発製造は中国の北京スマート・サテライト・テクノロジー社の協力のもとにエチオピア宇宙科学技術研究所(ESSTI)が進めてきた。打上げは中国のロケットで行われる。
エチオピアは2019年12月、エチオピアのエンジニアらも参加し、中国宇宙技術研究院(CAST)が開発・製造した同国初の衛星であるエチオピア・リモート・センシング衛星ETRSS-1を打ち上げている。
ソース:Université de Norbert ZONGO (27/08/2020)、Burkina 24 (28/08/2020)、L'expresseion (29/08/2020)、NOFI(04/05/2020)、Alternative Guinee(29/08/2020)
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N20200830-01
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。