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エアバスの成層圏プラットフォームZephyr、2020年の飛行試験キャンペーンに成功

P20201211 Airbus Zephyr.jpg2020年12月3日、エアバス社は同社の成層圏プラットフォーム(HAPS*)のZephyrが2020年の飛行試験キャンペーンを成功裡に終えたと伝えている。

Zephyrは太陽エネルギー発電で推進する無人航空機で、翼幅25m、重量75kg以下の機体をもち、およそ高度21kmの成層圏を航行できる。

現在HAPSは情報収集・警戒監視・偵察(ISR)のほか衛星のような通信プラットフォームや地球観測サービスに利用する目的で開発が進められており、Zephyrもその1つである。

既にZephyrプログラムでは2018年7月の世間でZephyr Sがおよそ26日間(25日23時間57分)の飛行に成功しており、世界最長記録となった。

2020年の試験飛行キャンペーンは11月の第1〜3週にかけて行われた。目的は運用に必要な飛行の柔軟性と機体の軽微さを測ることであった。また新しい飛行計画ツールセットや、短いインターヴァルで多数回の様々な飛行に対応できる運用設計プランの実証も行われた。


今回の飛行キャンペーンの結果、Zephyrは次のステップに進めることになり、より実際の運用に近づいたとのこと。

*HAPS:High Altitude Platform Station、あるいは High Altitude Pseudo-Satellite といわれる。日本語では成層圏プラットフォーム、高高度プラットフォーム、高高度擬似衛星などいわている。


ソース:エアバス(03/12/2020)

文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)

No:N20201211-01