posted: 2020/10/08
update: 2020/10/08
2020年10月7日、サウジ宇宙委員会(SSC)主催の宇宙経済リーダーズ会議 Space 20がオンラインで開催された。2020年、サウジアラビアはG20の議長国であり、宇宙経済リーダーズ会議 Space 20はG20の一連の国際会議プログラムの1つとして行われた。このG20に関連するくくりでこういった会議が開かれるのは初めてのことであった。
オンライン会議にはG20の20ヵ国・地域の宇宙機関(欧州は欧州連合EUと欧州宇宙機関ESAの両方)、国連宇宙局(UNOOSA)、経済協力開発機構(OECD)、KPMG社が参加し、また宇宙関連の国際機関の高官、G20の国の宇宙研究機関のトップ、G20の国の宇宙機関の国際部のトップ、サウジアラビアの宇宙業界の幹部らが会議にコネクトした。
会議では、宇宙分野の世界経済への貢献や世界経済の安定を支えていることなどの点の認知を高めること、宇宙協力、宇宙分野の協働を促進し、世界経済の新しいフロンティアを作っていくこと、宇宙の平和利用と経済利益の最大化のための国際レベルでの努力に貢献することなどが話された。
イタリア宇宙機関(ASI)のサコッチャ長官は、宇宙分野の経済は世界経済を牽引するものだと話し、また2021年はイタリアがG20議長国を務めることになっており、同長官はイタリアでの第2回宇宙経済リーダーズ会議を喜んで開催すると話した。
仏国立宇宙研究センター(CNES)のルガル総裁も自身のtwitterで宇宙経済リーダーズ会議 Space 20に参加できて光栄だったと書いている。
ソース:ASI(07/10/2020)、SSC(03/10/2020、宇宙経済リーダー会議のページ)、CNESルガル総裁twitter
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N20201008-01
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。