posted: 2020/10/24
update: 2020/10/24
2020年10月22日、NATO北大西洋条約機構は国防相会議の1日目を行い、その後のオンライン記者会見でストルテンベルグ事務総長は、NATOはドイツ西部にあるラムシュタイン空軍基地に宇宙センターを開設することで合意したと話した。
同事務総長は、昨年(2019年)NATOは宇宙もNATOのオペレーションを行う分野と宣言した、新宇宙センター開設の合意はそれに続く重要なステップだと話した。
新宇宙センターは衛星通信や衛星画像を含めて宇宙からNATOのミッションやオペレーションを支援し、また潜在的脅威に関する情報を共有して同盟国の宇宙システムを守る役割も果たすとのこと。
質疑応答の中で同事務総長は宇宙での力は衛星自体だけでなく地球の海事や陸での活動に大変重要であり、つまりこの宇宙センターも民事だけでなく軍事にとっても大変重要であることを認識せねばならないと話した。また、ロシア、中国は宇宙での破壊力を強めており、それは軍事、民事両方の活動に大きな影響を与えることにもなると懸念を示した。
新宇宙センターは、最初は少人数で始めるが、その後人も増やし拡張していく計画とのこと。
ソース:NATO(22/10/2020)
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N20201024-01
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。