posted: 2020/09/09
update: 2020/09/11
2020年9月8日、宇宙気候観測機関(SCO)のフランス支部(SCO France)はSCO認定プロジェクトの第2次募集を開始した。SCOフランスとは、2019年6月に世界の27の機関の間で正式に署名され発足した宇宙気候観測機関(SCO)のフランス国内組織である。
SCO(国際組織)とは、地球温暖化など現在地球規模で直面している気候問題について、それぞれの国が持ち得るデータやシステムを提供し、世界の国々が協力して対処していこうという取り組みである。複数の国が集まって稼働するシステム、組織を作ろうとしているので「機関」と日本語に訳したが、名称は英語でSpace Climate ObservatoryのSCOなので「宇宙気候天文台」「宇宙気候観測所」ともいえる。
* SCOについては後日「解説・特集」のところでもう少し掘り下げた説明を載せます。
2020年3月、SCO Franceは第1次プロジェクト募集で15のプロジェクトをSCOプロジェクトとして認定した。例えば洪水の後の状態をモニタリングするFLAUDEや、都市部の気温を常に地図上に落としてモニターするTHERMOCITYなどが選定された。
SCO認定のラベルがつくとそのプロジェクトは国連の持続可能な発展プログラムをはじめその実現のため様々な支援のもとに進めることができる。
ソース:CNES(08/09/2020)、SCOサイト
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N°20180909-01
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。