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解説・特集COMMENTARY / FEATURE

欧州宇宙政策

ESA閣僚級会議 Space19+に向けて:ユーロスペース協会の意向(3/付録:業界の数字)

P190323 Ariane family.jpgこの前の2つの記事で取り上げたASDユーロスペース協会のレポート「Towards an ambitious ministerial "Space19+" - Eurospace views, 2019」の後ろにアネックスが付いており、そこには同協会が調査・算定した宇宙業界の数字が載っていたので、ここでその中のいくつかを和訳し紹介させていただきます。

あくまでもこれら数字は同協会による算定であり、他の機関・団体の報告書には異なる数字が表されているかもしれません。しかし、大まかに目安を捉えるには適当だと考え、ここに紹介する次第です。レポートでは「Annex-Key figures」と題された部分の抜粋です。また、転記ミスが怖いので、日本風の〇〇億XX万という表記でなくミリオン単位で書かせていただきます。

1/ 2018年欧州の宇宙予算:8 805 M€
・出どころ別内訳:各国の国家予算から(民生も軍事も含め)7 356M€、EUから1 449M€
・プログラム管轄者別内訳:国防機関取扱プログラム 1 070M€、民生機関 2 332M€、Eumetsat 261M€、ESA 5 082M€、EU/ECの域内市場・産業・起業・中小企業総局(DG Grow)ホライゾン2020研究・イノヴェーション枠組みプログラム(H2020)61M€

2/業界雇用者数:43 454 FTE (FTE:フルタイム当量)

3/欧州宇宙業界年間売上高:8 486M€
・官民別内訳:政府系 5 432 M€、商業市場・輸出 3 054M€
・上記政府系 5 432 M€の内訳:ESAプログラム 2 812M€、EUプログラム 797M€、Eumetsat 225M€、各国の民生プログラム計 938M€、各国の国防プログラム計 661M€
・上記商業市場・輸出 3 054M€の内訳:ロケット打上げサービス 928M€、宇宙機(衛星等)・地上部分の設備、サービス 2 015M€、その他 111M€

4/宇宙分野主要国の宇宙予算概算:多い順、米ドル建て。
1、アメリカ 44 000M$
2、欧州 9 000M$
3、中国 8 000M$
4、日本 3 000M$
5、ロシア 1 500M$、インド 1 500M$


ソース:ASD-Eurospace(20/06/2019)

文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)

No:D20190625-01